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		Light and Accessible Music Player -LAMP-

	バージョン:  ver.3.0.0
	リリース:   2025-01-12
	開発・配布元: ACT Laboratory (https://actlab.org/)
	主要開発者:  藤井弘毅
  ソフト種別:  オープンソースソフトウェア (GitHubリポジトリ:https://github.com/actlaboratory/LAMP)
  ライセンス:  GPLv2 or later

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    目次
1:はじめに
	1-1:LAMPとは?
	1-2:LAMPの特徴
	1-3:動作環境
	1-4:対応ファイル形式
	1-5:対応スクリーンリーダー
2:操作方法
	2-1:シンプルな使い方
		2-1-1:再生する
		2-1-2:メイン画面の説明
		2-1-3:ストリーミングを再生する
		2-1-4:リピート再生、ループ再生をする
		2-1-5:シャッフル再生をする
		2-1-6:音量を調整する
		2-1-7:早送り/巻き戻しをする
		2-1-8:次の曲・曲の先頭・前の曲へ移動する
		2-1-9:再生停止
	2-2:高度な使い方
		2-2-1:プレイリスト管理
		2-2-2:再生キュー
		2-2-3:スリープタイマー
		2-2-4:エフェクター
		2-2-5:再生中のプレイリスト項目にカーソルを移動
		2-2-6:ファイル情報表示
		2-2-7:クリップボードに項目をコピー
		2-2-8:項目追加時フィルター
	2-3:インターネット連携
		2-3-1:LAMP Controllerについて
		2-3-2:LAMPの登録
		2-3-3:フォルダ・ファイル情報の管理
		2-3-4:インターネット連携に関するその他の設定
3:設定
	3-1:再生出力先の変更
	3-2:ファイルの関連付け
	3-3:送るメニューに登録
	3-4:ショートカットキーとグローバルホットキーの変更
	3-5:環境設定
		3-5-1:一般タブ
		3-5-2:通知タブ
		3-5-3:起動タブ
		3-5-4:ネットワークタブ
		3-5-5:環境設定の終了
	3-6:更新の確認
4:その他
	4-1:ショートカットキー一覧
	4-2:バージョンアップについて
	4-3:LAMP 開発者について
	4-4:ライセンスについて
	4-5:お問い合わせ先
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1:はじめに
 LAMPをダウンロードいただき、ありがとうございます。本説明書では、ソフトウェアを使用するために必要な情報を、詳細に記述しています。使用・設定方法についてご不明な点がありましたら、この説明書をご参照ください。

	1-1:LAMPとは?
 LAMP(ランプ)は、視覚障害者用に開発された高機能オーディオプレイヤーです。スクリーンリーダーを用いての操作はもちろんのこと、見やすい画面レイアウトやフォント設定など、ビジュアル面でも使いやすいように設計されています。LAMPの開発の主眼は、「軽さと使いやすさの両立」です。ユーザーの皆様が、ストレスを感じることなくオーディオコンテンツを楽しめるよう、今後も改良を続けてまいります。

	1-2:LAMPの特徴
・多くの音声フォーマットを再生可能
・オンライン上のリアルタイムストリーミングに対応
・複数ファイルをプレイリストで管理
・独自のライブラリ管理は行わないため、数万曲以上の音楽データを持っていてもすぐに起動
・m3u形式プレイリストの入出力に対応
・オーディオファイルのタグ情報取得が可能
・大量のファイルを読み込ませても警戒に動作
・スクリーンリーダーでの操作、および各種ショートカットキーに対応
・大きい文字やアイコンで、弱視の方にも使いやすいデザイン

	1-3:動作環境
 LAMPの動作には、以下の環境が必要です。
・Windows 10以上(おそらくそれ以前のバージョンでも動作しますが、サポート対象外とします)
・PCから音が出る環境
・画面を目視確認する場合はHDサイズ(横1280、縦720ドット)以上の表示領域
・スクリーンリーダー(任意・後述)

	1-4:対応ファイル形式
 現在、LAMPは以下の形式のオーディオファイルの再生に対応しています。
・wave形式(*.wav)
・mp3形式(*.mp3)
・ogg vorbis形式(*.ogg)
・Opus形式(*.opus)
・Windows Media Audio形式(*.WMA)
・FLAC形式(*.flac)
・Apple ロスレスオーディオ形式(*.aac/*.m4a)
・wavPack audio形式(*.wv)
・上記形式のネットワーク経由のストリーミング
・ストリーミングURLへのインターネットショートカット(*.url)

	1-5:対応スクリーンリーダー
 現在、LAMPは以下のスクリーンリーダーに対応しています。音声読み上げ機能を使用したい場合は、これらのうちいずれかを起動させた状態でご利用ください。なお、画面を視覚により確認できる方は、スクリーンリーダのない環境でももちろん使用可能です。
・PC-Talker(バージョンは問いません)
・NVDA(あまりにも古すぎないかぎり対応しているはずです)
・JAWS(2018、2020でのみ動作確認を行っていますが、他のバージョンでも利用可能と思われます)

2:操作方法
 この章では、LAMPの持つ機能とその使い方について説明しています。

		2-1-1:再生する
 再生を行うにはいくつかの方法があります。場合に応じて使い分けるとよいでしょう。
 最も基本的な方法は、オーディオファイルとLAMPを関連付けし、直接オーディオファイルを開く方法です。初期設定の場合、この方法で読み込まれたオーディオファイルは、現在のLAMPの再生状態に関係なく、最優先で再生(割り込み再生)されます。なお、既にLAMPが起動している状態からファイルを開くと、裏のLAMPを終了することなく、高パフォーマンスで次の曲へ遷移します。
 ただ音声を再生するだけではなく、LAMPは複数のオーディオファイルをリスト化して管理できます。プレイリストにオーディオファイルを追加するには、次の4つの方法があります。
 ①ファイルメニューから「ファイルを開く」または「フォルダを開く」のコマンドを実行する
 ②ファイル管理ソフトウェアから「プレイリスト」の枠の中に、マウスでD&Dする。
 ③後述のオプション設定を変更したうえで、関連付けをしたファイル管理ソフトウェアから直接実行する。
 ④Explorer等で対象項目をコピーし、LAMPのプレイリストのリストビュー上に貼り付ける。
「ファイルを開く」では、任意の1ファイルをリストに追加します。「フォルダを開く」では、指定したフォルダとそのサブフォルダにあるオーディオファイルを検索し、見つかったものを全てリストに加えます。
 ファイルやフォルダを追加する画面には、対象先を直接入力できるエディットボックス、参照ボタン、プレイリストに追加ボタン、キューに追加ボタン、キャンセルのボタンがあります。参照ボタンを押すと、ファイル選択、もしくはフォルダ選択ダイアログを表示し、対象先を選択することが可能です。対象先が決定したら、追加したいリストのボタンをくりっくします。これで、プレイリスト、またはキューにファイルが追加されます。なお、フォルダを追加した場合、サブフォルダの探索に多少の時間がかかる場合があります。進行状況は、画面上のプログレスバー、およびスクリーンリーダーによる読み上げで確認できます。
 プレイリストにファイルを追加していくことで、CDを聞くような感覚で、複数の音声の再生、および切り替えが可能になります。

		2-1-2:メイン画面の説明
 LAMPのメイン画面には、プレイリストの内容が表示されています。聞きたいオーディオファイルにカーソルを合わせてエンターキーを押すか項目をダブルクリックすると、選択された音声の再生を開始します。
 再生停止状態でCtrl+Pを押すか、画面上の再生ボタンを押すと、再生キューに項目があればその中で一番上の項目、なければプレイリストの一番上の項目から再生を始めます。
 基本的に、タブキーを押すとGUI上のオブジェクトを巡回しますが、マウスでクリックする想定のコントロールには、操作性の観点からフォーカスが当たらないようにしています。タブキーでフォーカスできるのは、プレイリスト、再生キュー(後ほど説明)、音量のトラックバー、状況表示、シークバーのみとなっています。
 状況表示領域には、再生中の曲名やアーティスト名などの情報が表示されています。
 シークバーは、直接動かすことで、指定されたパーセンテージまで音声の再生位置を移動させます。トラックバーを50%にすると、ちょうど音声の真ん中の位置から再生を始めます。マウスでも、音量調節と同様、画面上のバーをクリックして操作できます。
 画面にはほかにも、マウス操作用のボタンとして「シャッフル」や「リピート・ループ」などがありますが、こちらはマウスとキーボードで操作方法が違うため、専用の章を作って個別に解説します。

		2-1-3:ストリーミングを再生する
 LAMPは、インターネット上のオーディオファイル、およびストリーミングの再生にも対応しています。ファイルメニューから「URLを追加」を実行すると、ネット上の音楽ファイルやネットラジオのストリーミングを、ローカル上のファイルと同じようにプレイリストに追加できます。基本的な操作は変わりませんが、LAMPがストリーミングを検出した際には、自動的にシークバーを操作できないようにします。

		2-1-4:リピート再生、ループ再生をする
 画面上の「リピート・ループ」ボタンをクリックするか、ショートカットキー「CTRL+L」で、再生方法を変更します。リピート再生の間は、現在の曲を連続で再生し続けます。この機能がオンになっているときは、シャッフル再生の設定は反映されません。ループ再生中は、プレイリストの最後の局の再生が終わると、自動的にリストの先頭から再生を再開します。

		2-1-5:シャッフル再生をする
 画面上の「シャッフル」ボタンをクリックするか、ショートカットキー「CTRL+H」で、シャッフル再生をオンにします。もう一度同じ操作をすると、オフに戻ります。
 シャッフル再生をONにすると、プレイリスト内の項目がランダムな順番で再生されるようになります。この時、1局ごとに次に再生する曲がランダムに選択されます。
 なお、シャッフル再生中でもリピートの設定は反映されます。

		2-1-6:音量を調整する
 画面右上の音量バーを、マウスまたはキーボードで操作することで、出力音量を調整できます。ショートカットキー「CTRL+上下矢印」でも同様の操作が可能です。なお、このショートカットは長押しが可能です。また、CTRL+Shift+上下矢印キーで、音量を最大/最小にすることができます。

		2-1-7:早送り/巻き戻しをする
 キーボードまたはマウスでトラックバーを直接操作するか、ショートカットキーを使用することで、早送りと巻き戻しができます。
 「Ctrl+左右矢印」は、押し続けることで、徐々にシーク感覚が長くなっていきます。「Alt+左右矢印」は、時間を指定してシークを行います。時間の指定には、「alt+上下矢印」を使用します。設定することで、特定の各時間でシークするショートカットキーを追加できます。
(「Alt+左右矢印」に相当する機能はショートカットキー及びメニューバーのみで、画面上からは操作できません。また、特定の各時間でのシークは、ショートカットキーでのみ行うことが出来ます。)

		2-1-8:次の曲・曲の先頭・前の曲へ移動する
 画面上の「次へ」「前へ」のボタンをクリックするか、ショートカットキー「CTRL+F」「CTRL+B」で次の曲・現在再生中の曲の先頭・前の曲へ移動できます。曲の中盤で「前へ」のコマンドを実行した場合は、その曲の頭出しとなります。プレイリスト・再生キューのどちらにも曲がない場合やプレイリスト最初の曲での「前へ」操作、同じく最後の曲での「次へ」操作でループがオフの場合は再生が停止されます。シャッフル再生がオンの場合、プレイリストの順番と関係なく、シャッフル履歴上の「前に再生した曲」、「次に再生した(すべき)曲」への移動となります。
 次へ/前へ移動するときは、再生キューの項目が優先されます。

		2-1-9:再生停止
 画面上の「停止」ボタンをクリックするか、ショートカットキー「CTRL+Space」で再生を停止します。この操作の後は、割り込み再生が実行されるか、再生ボタンが押されるか、プレイリスト内の曲を選択して直接再生するまで、何も再生されません。

	2-2:高度な使い方
 LAMPは、シンプルな操作性を追及しながらも、多数の便利機能を備えています。以下にそれらの詳細について記述します。

		2-2-1:プレイリスト管理
 LAMPは、m3u形式プレイリストの入出力に対応しています。LAMP上のプレイリストを保存したり、他の対応アプリケーションで作ったプレイリストを読み込んで処理することが可能です。
 また、メニューバーの中の「プレイリスト」→「このプレイリストを起動時に開く」を実行することで、現在開いているプレイリストを、LAMP起動時に自動で読み込むことも可能です。

		2-2-2:再生キュー
 LAMPには再生キューの機能があります。ここに登録された曲は、割り込み以外の全ての要因に優先して上から順に再生されます。また、カラオケ店での予約のように、キューの曲は一度再生すると削除されます。キューに曲が入っている状態では、シャッフル・ループの設定は反映されません。(リピートの設定は反映されるので注意してください。)
 キューに曲を登録するには、
  ①プレイリスト上の任意の曲にカーソルを合わせて右クリックし、「キューに追加」をクリック
  ②同様に曲を選択し、ショートカットキーの「SHIFT+エンター」を押す
  ③プレイリストまたはファイル管理ソフトウェアから「再生キュー」の枠の中に、マウスでD&D。
  ④後述のオプション設定の変更と、LAMPへの音声ファイルの関連付けを行ったうえで、ファイル管理ソフトウェアから音声ファイルを直接実行。
  ⑤プレイリストまたはファイル管理ソフトウェアで対象項目をコピーし、LAMPの再生キューのリストビュー上に貼り付ける。
の5つの方法があります。
 また、キューからプレイリストへの登録もできます。この場合は上記①、②または③の方法と同様の操作です。

		2-2-3:スリープタイマー
 音楽を聴きながらお休みになりたい方などのために、LAMPはスリープタイマー機能を搭載しています。スリープタイマーを使うと、設定した条件を満たしたときに、自動的にLAMPを終了させたり、コンピュータをシャットダウンしたりできます。
 スリープタイマーを設定するには、メニューバーの中の「機能」→「スリープタイマーを設定」を実行します。このメニューを実行すると、スリープタイマーの設定ダイアログが開きます。
 「スリープの条件」では、タイマーが発動する条件を指定します。
 「スリープの動作」では、タイマーが発動したときの動作を指定できます。
 発動条件を「時間経過」に設定している場合、タイマーを何時間何分に設定するかを指定するボックスが表示されます。スピンボタンになっているので、マウスで値を調節するか、キーボードの上下矢印キーで設定を変更できます。
 発動条件を「曲数消費」に設定している場合、何曲再生したあとにタイマーを発動させるかを設定するボックスが表示されます。これもスピンボタンになっているので、マウスかキーボードで設定を変更できます。
 開始ボタンを押すとタイマーが動き出します。キャンセルボタンを押すと、設定をキャンセルしてメイン画面に戻ります。
 再生終了のタイマーは、リピート・ループをオフにしていないと発動しないなど、各機能とタイマー機能には相性があります。これらは、その都度ダイアログによりユーザに通知されます。内容はよく確認するようにしてください。

		2-2-4:エフェクター
 LAMPは、簡易なエフェクター機能を搭載しており、再生周波数、キー、速度を自由に変更することができます。エフェクターの値を調節するには、「機能→エフェクター」のメニューコマンドを実行するか、ショートカットキー「ctrl+e」を押します。
 再生周波数とは、オーディオ全体を処理する速度のことを指します。この値を高くすると、再生速度と音程が一緒に増加していきます。テープの早送りに近いです。
 キーとは、オーディオファイルの音程を指します。こちらは、再生テンポに影響を与えず、半音単位で値を調節できるので、カラオケボックスでの転調に似ています。なお、原音からキーが離れれば離れるほど温室が劣化していきます。
 速度とは、オーディオファイルのテンポを指します。キーには影響を与えません。なお、オリジナルとのテンポの差が開くと、温室が劣化していきます。

		2-2-5:再生中のプレイリスト項目にカーソルを移動
 現在再生中のプレイリスト項目にカーソルを移動することができます。
 プレイリストの曲を再生中に、メニューバーの「機能」→「再生中のファイルにカーソルを移動」を実行します。

		2-2-6:ファイル情報閲覧
 特定のオーディオファイルのフルパス、ファイルサイズ、再生時間、タグ情報などを閲覧することができます。プレイリスト、再生キューのリストビューのいずれかにフォーカスした状態で右クリック、またはアプリケーションキーを押し、「このファイルについて」のメニューコマンドを実行することで呼び出します。代替として、ショートカットキー「CTRL+I」も用意されています。
 現在再生中のファイル情報を閲覧するには、メニューバーの「機能」→「再生中のファイルについて」を実行するか、ショートカットキー「Ctrl+Shift+I」を押します。

		2-2-7:クリップボードに項目をコピー
 プレイリストまたは再生キューで「Ctrl+C」のショートカットを押すか、右クリックメニューから「コピー」を選択すると、選択中の項目をクリップボードにコピーする事ができます。
 コピーした項目は本ソフト内のリストの他、Explorerなど他のファイル管理ソフトウェアでも貼り付けることができます。
 プレイリストを基にCDを作成したり、ファイル整理をしたり、お気に入りの曲を一か所に集めたりと、様々な使い方が考えられます。

		2-2-8:項目追加時フィルター
 プレイリストやキューに項目を追加する際、ファイル名やファイルパスの条件によって、実際に追加される項目を制限することができます。
 フィルターの適用状態は、メニューバーの「フィルター」サブメニュー内の各フィルターの選択状態を切り替えることで変更できます。
 フィルターの追加、削除、編集を行うには、メニューバーの「フィルター」→「フィルターの編集」を実行します。

	2-3:インターネット連携
 ウェブサイト「LAMP Controller」と連携することで、手元のスマートフォンなどから、LAMPを遠隔操作できます。使用には、LAMP Controllerへのユーザー登録と、サイトへのLAMPの登録が必要です。

		2-3-1:LAMP Controllerについて
LAMP ControllerのURL: https://lamp.actlab.org/
 LAMP Controllerは、ウェブブラウザ上からLAMPを遠隔操作するためのサイトです。基本的な再生制御はもちろん、音量やリピート再生などの設定変更、再生中ファイルの情報閲覧なども行えます。あらかじめフォルダやファイルの情報を登録しておくことで、ファイルを指定した再生や、フォルダのプレイリストへの追加もできます。
なお、LAMP Controllerは、各フォルダとファイルの保存場所に関する情報のみを保持します。ファイル自体をアップロードすることはできません。
 サイトの詳細な使用方法については、サイト上のヘルプを参照してください。
 LAMPの登録や解除など、インターネット連携に関する設定は、メニューバーの「機能」→「LAMP Controller設定」より行います。ファイル管理は、メニューバーの「機能」→「LAMP Controllerのファイル」より行います。

		2-3-2:LAMPの登録
 インターネット連携を利用するには、LAMP ControllerにLAMPを登録する必要があります。LAMP Controllerへのユーザー登録を行った後、以下の操作を行います。
1.メニューバーの「機能」→「LAMP Controller設定」を開きます。LAMPの登録が完了していない場合は、登録画面が表示されます。
2.ユーザー名、パスワードと、識別用にLAMPの名前を入力し、「登録」を選択します。これにより、新たなパソコンで行った登録の場合は、LAMPが新しく登録され、以前利用していたパソコンからの上書き登録の場合は、登録内容が更新されます。登録の結果は、ダイアログで通知されます。

		2-3-3:フォルダ・ファイル情報の管理
 LAMP Controllerに音声ファイルのあるフォルダを登録することで、ファイルを指定した再生とプレイリストへのフォルダの追加がサイト上から行えるようになります。
メニューバーの「機能」→「LAMP Controllerのファイル」より、登録情報を管理できます。

LAMP Controllerからファイル再生の要求があると、以下の手順で目的のファイルを探します。
1.LAMP Controllerは、登録したフォルダから選択したファイルまでのパスを取得します。
2.LAMPが設定ファイルを参照し、LAMP Controllerへ登録したフォルダ名からコンピュータ内の場所を取得します。
3.上記2.で取得したパスに1.で取得したパスを繋げて、コンピュータ内のファイルを特定します。
例えば、コンピュータ内の「C:\Users\MyName\Music」というフォルダを「音楽」という名前でLAMP Controllerに登録した状態で、「C:\Users\MyName\Music\MyFavoriteSongs\Test.mp3」というファイルを再生しようとした場合、以下の手順でファイルの場所を取得します。
1.LAMP Controllerで「音楽」→「MyFavoriteSongs」→「Test.mp3」を選択すると、「音楽\MyFavoriteSongs\Test.mp3」という情報がLAMPに送られます。
2.LAMPは、「音楽」がコンピュータ内の「C:\Users\MyName\Music」という場所を指していることを、設定ファイルを参照して調べます。
3.上記2.で取得した「C:\Users\MyName\Music」に、1.で取得した「MyFavoriteSongs\Test.mp3」を繋げることで、コンピュータ内の目的のファイルの場所を特定します。

「LAMP Controllerのファイル」ダイアログには、以下のコントロールがあります。
 関連付けられたフォルダ:手元のLAMPに登録され、LAMP Controllerからの要求を待機しているフォルダのリストです。
 新しくコントローラに送信:指定された場所以下のフォルダとファイルをすべて収集し、LAMP Controllerに情報を送信します。自動で、手元のLAMPのフォルダリストにも追加されます。
 コントローラの情報を更新:フォルダリストで選択されたフォルダの情報を再度収集し、LAMP Controller上の登録情報を更新します。LAMP Controller側に登録がない場合は、自動で新規登録されます。
 このLAMPに追加:このLAMPのフォルダリストにのみフォルダを追加します。フォルダ情報の収集や、LAMP Controllerへの情報登録は行いません。すでにLAMP Controllerに対象のフォルダに関する情報が登録されている場合に利用します。
 このLAMPから削除:選択したフォルダ情報を、このLAMPから削除します。LAMP Controller上の登録情報は削除されません。サイトに登録されているすべてのLAMPで不要となったフォルダ情報は、LAMP Controllerのマイページから登録解除します。

		2-3-4:インターネット連携に関するその他の設定
 LAMPが登録されている状態で、メニューバーの「機能」→「LAMP Controller設定」を開くと、インターネット連携に関する設定を行うことができます。
この画面には、登録情報が表示されており、以下の機能が利用できます。
 LAMP Controllerからの操作を有効にする:チェックを外すと、LAMPは、直ちにサイトとの通信を停止します。サイト側が未接続表示となるまでに30秒ほどかかります。
チェックを入れると、直ちにサイトとの通信を再開します。
 このLAMPを登録解除:LAMP Controllerから、このLAMPの登録を解除します。

3 設定
 LAMPは、以下の機能をカスタマイズすることができます。

	3-1:再生出力先の変更
 再生出力先デバイスは、メニューバーの「設定」→「再生出力先の変更」サブメニューのデバイス一覧から簡単に変更できます。

	3-2:ファイルの関連付け
 windowsの設定を変更してLAMPを対応している拡張子に関連付けすることができます。この設定を行うと、規定の音楽プレイヤーとして簡単にLAMPを開けるようになります。
 メニューバーの「設定」→「ファイルの関連付け」で、関連付けダイアログを開きます。
 登録するには、登録したい拡張子にチェックを入れ、登録ボタンを選択します。登録後は、「プログラムから開く」にLAMPが表示されるようになりますので、こちらから設定を完了してください。
 関連付けを解除する場合は、ダイアログ内の「全関連付け解除」を選択します。LAMPの削除、またはプログラムの場所の移動を行う前に、必ず既存の関連付けを解除してください。

	3-3:送るメニューに登録
 LAMPを送るメニューに登録して、ファイルやフォルダを簡単に開けるようにすることができます。
 メニューバーの「設定」→「送るメニューに登録」を実行すると、送るメニューへの登録、または解除ができます。LAMPの削除やプログラムの場所を変更する場合、必ず登録を解除してください。

	3-4:ショートカットキーとグローバルホットキーの変更
 メニューバーの「設定」→「ショートカットキー設定」ではLAMPのメイン画面で実行できるショートカットキーをカスタマイズできます。
 「設定」→「グローバルホットキー設定」では、LAMPの起動中にWindows上の任意の場所で使用できる、グローバルホットキーを変更します。
 これらの設定は、keymap.iniに保存されます。設定を初期化する際は、keymap.iniを削除してください。
 グローバルホットキーは、LAMPのショートカットキーとも、他のソフトウェアのグローバルホットキーとも重複できません。設定される際、特に他のソフトウェアとの重複には気を配る必要があります。

	3-5:環境設定
 メニューバーの「設定」→「環境設定」では、LAMPの細かい設定を変更することが出来ます。ここでは、各設定項目の詳細を説明します。
 なお、ここで設定された項目は基本的にsettings.iniに保存されています。設定を初期化したい場合は、このファイルを削除してください。

		3-5-1:一般タブ
 ダークモード:オンにすると、画面の表示色が白黒反転になります。
ダークモード設定の変更後は、お早めにLAMPを再起動してください。
 終了時に曲をフェードアウトする:オンにすると、LAMPを終了するとき、再生中の曲があればフェードアウトします。
 曲送りを手動で行う:オンにすると、各曲の最後に一時停止し、自動で次の曲に送られません。これは、ショートカットキー「Ctrl+Shift+H」でも変更できます。
 新たなファイルにより開かれたとき:LAMPを関連付けした音楽ファイルから開いたり、コマンドライン引数に音楽ファイルを指定して開いたときの動作を設定します。
この設定を「割り込み再生」にした状態でフォルダから開いた場合、キューの末尾に追加され、自動では再生されません。
 新たなプレイリストにより開かれたとき:LAMPをプレイリストファイルから開いたり、コマンドライン引数にプレイリストファイルを指定して開いた場合の動作を設定します。

		3-5-2:通知タブ
 音声読み上げの出力先:LAMP独自の音声読み上げが必要な場合の出力先読み上げシステムを設定します。
対応スクリーンリーダー、SAPI5エンジン、クリップボードへの出力を設定できます。「読み上げなし」を設定すると、LAMP独自の読み上げは無効になります。
 効果音による通知を有効にする:オンにすると、操作の完了やエラーなど、ユーザの注意を必要とする場面で通知音が再生されます。
 効果音出力先:通知用効果音を再生するデバイスを設定します。
 エラーを通知せず無視する:オンにすると、動作を継続しても支障のないエラーを表示しません。

		3-5-3:起動タブ
 起動時音量:LAMPが起動したときに初期設定される音量を設定します。
この音量が大きすぎる場合、再生中にスクリーンリーダーの操作に支障が出る可能性があります。
 起動時出力先:LAMP起動時に初期設定される再生出力先のデバイスを設定します。
 起動時に読み込むプレイリスト:起動時に自動で読み込まれるプレイリストファイルを設定します。
参照ボタンでファイルを選択するか、エディットボックスで直接パスを指定してください。
 言語:表示言語を設定します。
言語設定の反映には、LAMPの再起動が必要です。
 起動時再生モード:LAMP起動時のリピート、ループ、シャッフルの状態を設定します。
いずれも使用しない場合は、「通常」を選択します。

		3-5-4:ネットワークタブ
 起動時に更新を確認:オンにすると、LAMP起動時に自動でアップデートサーバに更新情報を問い合わせます。
 手動でプロキシ設定を行う:オンにすると、この画面で設定したプロキシサーバが使用されます。通常は、オフにします。オフ状態では、Windowsの設定に従います。
プロキシ設定を手動で行う場合は、チェックボックスをオンにした後、サーバ名とポート番号をそれぞれ指定します。

		3-5-5:環境設定の終了
 環境設定ダイアログの下部には、保存ボタンと、破棄ボタンが常に表示されています。設定を保存して終了するときは「保存」を、保存せずに設定を中止する場合は「破棄」を実行します。


	3-6:更新の確認
 インターネットに接続して、LAMPの最新プログラムを確認します。更新が見つかった場合は、更新を適用するかどうかを選択することができます。なお、適用を選択した場合、実際の作業はLAMPを終了した後に行われます。
 更新の確認は、メニューバーの「ヘルプ」→「更新の確認」から行うことができます。


4:その他

	4-1:ショートカットキー一覧
		4-1-1:通常のショートカットキー
ファイルを開く: ctrl+shift+F
フォルダを開く: ctrl+shift+O
URLを開く: ctrl+U
プレイリストを開く: ctrl+O
名前を付けてプレイリストを保存: ctrl+shift+S
プレイリストを上書き保存: ctrl+S
プレイリストから追加: ctrl+shift+L
プレイリストを閉じる: ctrl+shift+C
LAMPの終了: ctrl+Q
スリープタイマーを設定: ctrl+shift+T
エフェクター: ctrl+E
再生中の曲について: ctrl+shift+I
音量を上げる: ctrl+↑
音量を下げる: ctrl+↓
音量を100%に設定: ctrl+shift+↑
ミュート: ctrl+shift+↓
再生/一時停止: ctrl+P/space
停止: ctrl+Space
次へ: ctrl+F
前へ: ctrl+B
早送り: ctrl+→
巻き戻し: ctrl+←
スキップ: alt+→
逆スキップ: alt+←
スキップ間隔を増加: alt+↑
スキップ間隔を減少: alt+↓
リピート・ループ切り替え: ctrl+L
シャッフル: ctrl+H
手動曲送りモード切り替え: ctrl+shift+H
環境設定を開く: ctrl+shift+E
ヘルプを表示(この文書が開きます): F1
更新の確認: ctrl+shift+U
バージョン情報を表示: ctrl+shift+V
現在の経過時間を通知: ctrl+T
	
		4-1-2:リストビューのショートカットキー
選択したプレイリスト項目をキューの先頭に追加: ctrl+shift+enter
選択した項目を相手リストに追加: shift+enter
コピー: ctrl+C
貼り付け: ctrl+V
選択した項目の削除: delete
すべて選択: ctrl+A
選択したファイルについて: ctrl+i

	4-2:バージョンアップについて
このソフトウェアは、自動アップデート機能を搭載しています。初期設定では、ソフトウェア起動時にサーバと通信し、アップデートの有無を確認します。
アップデート情報が表示された場合には、指示に従ってアップデートを適用してください。
なお、ソフトウェアの最新情報はACT LaboratoryのウェブサイトやTwitterアカウントにて発信する予定です。

 ACT Laboratoryのウェブサイト:https://actlab.org/
 ACT LaboratoryTwitter:https://twitter.com/act_laboratory

	4-3:LAMP 開発者について
本ソフトウェアは、藤井弘毅を筆頭に、ActLaboratoryメンバーにより開発されました。

	4-4:ライセンス
 本ソフトウェア及びこのマニュアルは、GPLv2に基づきライセンスされます。
 詳しくは、同梱のlicense.txtを参照してください。

	4-5:お問い合わせ先
 このソフトウェアを利用しての感想やご要望、不具合のご報告などは、以下のメールアドレスまたは掲示板へご連絡ください。
ACT Laboratory サポート:[email protected]
ACT Laboratory 掲示板:https://actlab.org/bbs/

----- 以上 -----