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QSVEncCのインストール方法

Windows

1. Intelグラフィックスドライバをインストールします。

2. Windows用実行ファイルをダウンロードして展開します。

実行ファイルはこちらからダウンロードできます。QSVEncC_x.xx_Win32.7z が 32bit版、QSVEncC_x.xx_x64.7z が 64bit版です。通常は、64bit版を使用します。

実行時は展開したフォルダからそのまま実行できます。

Linux (Ubuntu 20.04 - 24.04)

1. Intel Media ドライバ用のリポジトリの登録

Note

Ubuntu 24.04ではこのステップは不要ですので、2.に進んでください。

こちらのリンクに沿って、ドライバをインストールします。

まず、必要なツールを導入します。

sudo apt-get install -y gpg-agent wget

次に、Intelのリポジトリを追加します。

# Ubuntu 22.04
wget -qO - https://repositories.intel.com/gpu/intel-graphics.key | sudo gpg --yes --dearmor --output /usr/share/keyrings/intel-graphics.gpg
echo "deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/intel-graphics.gpg] https://repositories.intel.com/gpu/ubuntu jammy client" | \
  sudo tee /etc/apt/sources.list.d/intel-gpu-jammy.list

# Ubuntu 20.04
wget -qO - https://repositories.intel.com/graphics/intel-graphics.key | sudo gpg --yes --dearmor --output /usr/share/keyrings/intel-graphics.gpg
echo 'deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/intel-graphics-keyring.gpg] https://repositories.intel.com/gpu/ubuntu focal client' | \
  sudo tee /etc/apt/sources.list.d/intel-graphics.list

2. QSVとOpenCLの使用のため、ユーザーを下記グループに追加

# QSV
sudo gpasswd -a ${USER} video
# OpenCL
sudo gpasswd -a ${USER} render

3. qsvenccのインストール

qsvenccのdebファイルをこちらからダウンロードします。

その後、下記のようにインストールします。"x.xx"はインストールするバージョンに置き換えてください。

# Ubuntu 24.04
sudo apt install ./qsvencc_x.xx_Ubuntu24.04_amd64.deb

# Ubuntu 22.04
sudo apt install ./qsvencc_x.xx_Ubuntu22.04_amd64.deb

# Ubuntu 20.04
sudo apt install ./qsvencc_x.xx_Ubuntu20.04_amd64.deb

4. 追加オプション

下記機能を使用するには、追加でインストールが必要です。

  • avs読み込み
    AvisynthPlusのインストールが必要です。

  • vpy読み込み
    VapourSynthのインストールが必要です。

5. その他

  • qsvencc実行時に、"Failed to load OpenCL." というエラーが出る場合
    /lib/x86_64-linux-gnu/libOpenCL.so が存在することを確認してください。 libOpenCL.so.1 しかない場合は、下記のようにシンボリックリンクを作成してください。

    sudo ln -s /lib/x86_64-linux-gnu/libOpenCL.so.1 /lib/x86_64-linux-gnu/libOpenCL.so
  • qsvenccでFixedFunction(FF)モードが使用できない

  • Arc GPU / JasperLake 等でエンコードできない

    原因として、HuCファームウェアがロードされていないことが考えられます。詳細

    FixedFunction(FF)モード(別名 Low Powerモード)を使用するには、HuCファームウェアがロードされている必要があります。

    Arc GPU / JasperLakeでは、FFモードしか対応していないため、HuCファームウェアがロードされていないとQSVエンコードできません。

    HuCがロードされているかは、下記で確認できます。

    sudo cat /sys/kernel/debug/dri/0/i915_huc_load_status
    

    HuCのモジュールが存在するかは、下記で確認できます。

    sudo modinfo i915 | grep -i "huc"
    

    ご使用のCPUの世代に該当するモジュールがあれば、HuCファームウェアのロードを有効にすれば FixedFunctionモードを利用可能です。

    HuCファームウェアのロードを有効にするには、ファイル/etc/modprobe.d/i915.confにカーネルパラメータを追加し、システムを再起動します。

    options i915 enable_guc=2
    

Linux (Fedora 32)

1. Intel Media ドライバとOpenCLランタイムのインストール

#Media
sudo dnf install intel-media-driver
#OpenCL
sudo dnf install -y 'dnf-command(config-manager)'
sudo dnf config-manager --add-repo https://repositories.intel.com/graphics/rhel/8.3/intel-graphics.repo
sudo dnf update --refresh
sudo dnf install intel-opencl intel-media intel-mediasdk level-zero intel-level-zero-gpu

2. QSVとOpenCLの使用のため、ユーザーを下記グループに追加

# QSV
sudo gpasswd -a ${USER} video
# OpenCL
sudo gpasswd -a ${USER} render

3. qsvenccのインストール

qsvenccのrpmファイルをこちらからダウンロードします。

その後、下記のようにインストールします。"x.xx"はインストールするバージョンに置き換えてください。

sudo dnf install ./qsvencc_x.xx_1.x86_64.rpm

4. 追加オプション

下記機能を使用するには、追加でインストールが必要です。

  • avs読み込み
    AvisynthPlusのインストールが必要です。

  • vpy読み込み
    VapourSynthのインストールが必要です。

5. その他

  • qsvencc実行時に、"Failed to load OpenCL." というエラーが出る場合
    /lib/x86_64-linux-gnu/libOpenCL.so が存在することを確認してください。 libOpenCL.so.1 しかない場合は、下記のようにシンボリックリンクを作成してください。

    sudo ln -s /lib/x86_64-linux-gnu/libOpenCL.so.1 /lib/x86_64-linux-gnu/libOpenCL.so